うちはネコ道が裏にあり、たくさんのネコが通ります。
ブロック塀の上、そのネコ道は仕事部屋の前で、外ネコが歩く姿を見ることも楽しみなのです。
目が合うと、近所のボスだろうオスが堂々!マーキングしていきます。
なぜかオトコのわたしは、マーキング・ション!を目の前でされると悔しい気持ちになります。
外ネコのオス世界は大変なようで、毎年ボス的存在のいばったコが入れ替わります。
塀の上のネコ道を見続けて4年、
「ちゃちゃ」と呼んでいた茶トラ、
「グレ」と名付けたアメショっぽい大きな柄なおブスなコ、
ほんの1カ月ほど通ってきた毛並みのいい白黒マントネコ、
毛がふさふさしていたやたら気が強かった茶色の「らいおん」、
とボスが変わってきました。
そんなある夜、深夜に近かったでしょうか、うちのネコたちが外を見ていたのですがいつもと様子が違います。
なんだか困っているような…。
外を見たうちのセンセイは、あれ?タヌキみたいなのが来てる!と最初は思ったそうです。
どう考えても犬やネコではないケダモノがこちらを見ていたのです。
よく見たら鼻から真っ直ぐに白い帯が顔の真ん中にあるんです。
あ!ハクビシン!
運よく写真撮影に成功しました。
いやあ、都会のド真ん中でハクビシン!こりゃスゴイ!とわたしたちは興奮しました。
友人にメールするは、打ち合わせで会う人に自慢するは、うちに来るフランス人にも写真見せるは、「いるんですね〜っ!」を連発していました。
どこかの家でケージで飼われていたのが逃げ出したのかな?とも想像していました。
最近、来るようになったお気に入りの若者がいて、彼に話すとさらっと「たくさんいるらしいですよ、東京に」と返されて、なんだ、そうなんだ、と一週間くらい興奮していた私たちはちょっと、残念でした。
ハクビシンが東京には普通にいるらしい、という話にめずらしいヤツでいて欲しかったという気持ちでした。
そんなハクビシン登場!のニュースです。
(…by こうげん)