ヒトより賢いネコたち

写真と文で綴る、ネコを溺愛する毎日を紹介します!———ポケネコ本舗

むかしむかし…その3 Macintoshと出会った!

平成2年当時、わたしの編集者としての仕事・担当はマンガがメインでした。
その担当デザイナーが、TOO(当時はいづみや)の営業担当者に誘われて展示会に行ってきたその帰り、興奮した様子で「Macintosh導入しましょう!」と。

「わかったぁ!」とふたつ返事でまず1台、llciを導入したことが始まりです。

このMacintoshはデザインならなんでもできる、そうデザイナーは言い切ったのです。

そのデザイナーの仕事は、レイアウト用紙にシャープペンで線引きし、写植指定、色指定、入稿、出校、校正、下阪、を繰り返していました。
Macintoshがあればこの一連の作業は手元でできる、とにかく色指定が目の前で確認できて仕上がりが見える、と興奮して言い切ったのでした。

正直に言うと、わたしはマンガの扉に使用する描き文字対策にいいかな、程度に考えていました。

わたしは編集ですから、漫画家と打ち合わせし、ネーム、その次の下書き、この段階でコピーをもらい、扉のデザインに回すわけです。

扉のタイトルは“書き文字屋さん”と呼んでいた描き文字専門のデザイナーに頼んでいました。
恐ろしくネーム(コマ割りのついたストーリー)が遅いマンガ家さんから扉の下書き・タイトルをもらい”書き文字屋”さんに急ぎで仕上げてもらう。
この仕事が社内の担当デザイナーに頼めばいい。
進行上、行程がひとつ減るんですね。

マンガのタイトルを作成することで満足していたわたし。
デザイン完成時には仕上がりが見える!を目標に手探りでMacintoshを使った入稿データ作成にチャレンジしていたデザイナー。

実用的にはもう一歩!のころのお話しです。
by こうげん