病気の悪化を防ぐ運動
病人や、寝たきりの老人にとって運動は、健康の人とは、その意味も違います。身体を動かすことで、病気の悪化を防ぐことにもつながり、歩くことさえ出来ます!
日頃から出来る動作は運動のつもりで、また出来ない動作は人の手を借りて、根気よく、繰り返してやってみましょう。
?寝たきりの人の運動
★ポイント
1:動作の前に、動かしたい部分と、そこに一番近い関節を温めてから、行います。
2:自分で動かせない場合、介護者が手を添えて動かします。
3:無理をせず、本人のペースに合わせ、痛みが残らない 程度に行います。
4:もし、運動中に、めまいなどを感じたら一時的に中止します。
?やり方(寝たままで)
1:まず、バスタオルなどを折って、身体にさし込み、肩、肩甲骨を浮かします
2:肩の屈伸、肘の屈伸
3:手首の回転、手首の屈伸
4:指間の開閉、指をひらいたり、くっ付けたりします。
5:指の屈伸、手をにぎったり、ひらいたりします。
6:下肢の屈伸
7:膝の屈伸
8:足首の回転
9:足首の屈伸、足の甲を、延ばしたり身体の方へ曲げたりします。
寝たままの状態で、手足の運動を繰り返し、自身がついてきたら、座る練習をします
?やり方(座る)
1:ゆっくりと上体を起こし、初めは座椅子にもたれて、身体をならしながら、座っている時間を少しづつ長くしていきます。
2:座る姿勢になれたら、座椅子をはずし、一人で座る練習をします。
寝ている姿勢から、座る姿勢に変わると、視線の高さが違い、目にも、映る景色が新鮮で、精神的にも、闘う意欲を生み出します
?やり方(立つ)
★ポイント
座る姿勢の次は、立つ姿勢の練習です。
しかし、必ず座る?腰掛ける?立つ?歩くという、順序を守って練習しましょう。
急に立ち上がると、目が回る事がありますから、気をつけて下さい。
寝たきりが長い人ほど、一つ一つの段階に時間がかかるものです。
気長に運動、身体を動かすことで、身体は復活します。
次に、具体的な運動の進め方や、運動量は、かかりつけの医師と密接な連絡をとって、やることも大切です。
歩けるところまで、回復したら、動きやすい服装にして、転倒などに、気をつける配慮も必要です。
将来のためにも、希望をもちましょう!
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