田辺達也
ギネスブックへ登録実現のニュースは「やった!」という歓喜のサプライズです。
おめでとうございます。
誰もが空想を膨らませ、誰もが願望を抱きます。しかしいざとなると大抵端から諦めるか途中で挫折してしまいます。実行することの難しさです。申請手続き・書類の準備など大変な作業だったと推察します。
よくやり抜きましたね。すごいと思いました。
ふり返って、
貴兄ご夫妻の八代来訪は1993年です。この年を北野さんのカッパ行脚の始まり、いわゆる河童元年としますと、16年後にギネスブックへの到達になります。
この間、貴兄ご夫妻は河童の里を精力的に訪ね、工芸家・画家、民俗学者・研究者、まち興しの活動家と親しく交わり、7千点に及ぶ膨大な民芸品・資料を収集しました。その成果を展示する殿堂が、2005年、テーマミュージアム『龍ちゃんのカッパ館』に実りました。そして本年ギネスブックへの頂点に達しました。
目的意識をもって夢の実現へまっしぐら。驚異的な情熱とパワーですね。
河童共和国は、北野さんの先進的な取り組みを予見して、1999年、かっぱ大学公開講座で『河童芸術大賞』を贈り激励しました。
嬉しくなって、ギネスブック登録の意義を考えてみました。
日本の水文化・日本人の心と民俗を、世界中に分かりやすく紹介する新たなきっかけになると思います。河童伝説・民芸品による楽しい情報発信と水環境擁護のやさしいパフォーマンスに、「カッパ.フー?=河童とは何ぞや?」という世界の新たな関心・日本再発見の高まりを期待しております。
北野さんご夫妻の16年で何が一番の成果だったかも考えてみました。
豊かな人脈の形成です。河童族があまねく龍ちゃんと親しい友人になったことです。
この人脈は貴兄ご夫妻の人徳のたまもの、無二の宝と思います。みんなを仲良しにした功績は大きいのです。
先だって奥様からギネスで祝賀会のおはなしをいただきました。
万難を排して出席しようと思います。 ご夫妻ともども、健康に留意されて今後のご活躍を、龍ちゃんのカッパ館の益々の発展を祈念いたします。
2009.6.11