河童と遊ぼう♬

kappakappa河童

河童共和国 大統領

田辺達也

 ヽ(*⌒∇^)ノ河童と遊ぼう♬

かっぱ(河童)の昔ばなし(民話・伝説)は、ものすごい数です。
ひとつの町や村に10話や20話はざら、ひとつの県に500や600話も珍しくありません。念のため、有名な河童研究者、和田寛先生(河童学博士)にたずねたところ、全国では「7万話はある」という答えに、びっくりしました。
「ところ変われば品かわる」といいます。ものがたりは、似ているようで、ひとつひとつに、何ともいえない違いがあります。河童の呼び名(お国なまり)にも、肌の色も、民芸品も、ふるさとの色合いがにじみ出て、郷土色豊かです。
河童はどこで生まれたか、どこからやってきたのか、何者かについても、外国説・国産説、神様・お化けなど、さまざま、百態千話に描かれております。
私たちのおじいちゃん、おばあちゃんは、どうやら、河童ものがたりを通して、お国自慢をしていたように思われます。
とにかく、河童は、民話・伝説の世界では、量・質ともにずば抜けて、ナンバーワンの存在です。いま各地がユルキャラブームを競っています。もし日本のユルキャラを決めるとするなら、文句なし、河童ではないでしょうか。

河童のはなしが大事にされ、長年、語り継がれてきたのには訳があります。
河童は水の神様の生まれ変わり、水の守り手と信じられてきたからです。
水は命! 生きとし生けるもの、水なしでは生きることができません。食べものも水の恵みによって、生産されています。
水に対する人々の熱い思いが、河童を生み出した……。
そのことについては、おいおい、お話しできるかと思います。
この夏、河童と遊ぼう!